愛ある食糧生産:ロラニエ神父によるマダガスカルの稲作

Clarissien RAMONGOLALAINA

私の国、マダガスカルはアフリカ南東部に位置し、植物や動物の固有種を持つ島として有名です。マダガスカルは、名食文化で米の摂取種は年間一人当たり120kgと言われています(日本の2倍)。昔ながらの農法とインフラ整備の結果、現在では米の一部は輸入していますが、その数値は20%ほどです。(http://www.irinnews.org)。気候変動に直面すると、全米の米需要を満たすことはさらに困難になります。さらに、マダガスカル農家は、土地の縮小、資本へのアクセス、教育、肥料としてのインプットへのアクセス、土壌の肥沃度、情報の不均等な分配、水と土地の劣化などの社会経済的および環境的問題に直面しています。


マダガスカル政府は、国の食糧生産の自給率を高め、国民の人口増加に追いつくために、SRI 農法(System of Rice Intensification, 稲集的栽培法)と呼ばれる米の生産性を高めるための新しい技術を推進しています。SRIは、フランスの宣教師であるロラニエ神父 (Henri de Laulanie: 1920 – 1995)によって1980年代初めにマダガスカルで開発されました。1990年代半ば以降、SRIは小さいなNGOであるTefy Saina (http://ciifad.cornell.edu/)によって注目され普及されてきました。SRIは最先端の難しい技術を駆使した近代的農業技術ではなく、苗の大きさや肥料や水管理といった誰にでもできる手法を組み合わせたものですが、その方法はこれまでの稲作の常識を覆すものです。SRIは収量の増大のみならず、環境を破壊しない持続的な農法として認められています。ただ、マダガスカルの多くの農家は先祖伝来の方法を変えようとせず、SRIを認めない農家多いのが現状です。SRIはまさに技術先行であり、収量増加について科学的な説明が追いかけていると言えます。現在は、SRIが非常に理にかなった手法であるとが明らかになっており、すでに世界の55カ国以上で採用され、数百万の規模米稲作農家の稲生産に貢献しています。


ロラニエ師が1961年にマダガスカルに神父として来た時、この国の貧困に驚き、この国に大事なのは7人の神父よりも一人の農学者である、と言ったそうです。ロラニエ神父はマダガスカルで自分がすべきことを考えた結果、稲を通じて多くの人を助けた神父様です。ロラニエ神父の人を助けようする心、必死に稲を観察し、自分にできることに専念したことに感動いたします。ロラニエ神父は1995年にマダガスカルでなくなり、マダガスカルの地に眠っておられます。私は、今日本で稲作や稲の品種改良の研究をしています。私も稲を通じて多くの人たちと関わりを持ち、一人でも多くの人々に貢献できるよう頑張っています。

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